「セクシー田中さん」の原作者:芦原妃名子さんと、脚本家の相沢友子さんが何かと話題になっています。
「セクシー田中さん」の原作者と脚本家の間に何があったのか?時系列に見てみました。
もくじ
「セクシー田中さん」何があったのか?時系列で確認!
「セクシー田中さん」の原作者:芦原妃名子さんと、脚本家の相沢友子さんは何があったのか?
時系列で確認してみました!
2023年5月
「セクシー田中さん」の主演女優の木南晴夏さんがベリーダンスを習い始めていた。
今作ではベリーダンスが大きな見どころとなるが「木南さんからすぐに稽古を始めたいとおっしゃっていただき、クランクインの4ヶ月前には入っていただきました。週1、2で稽古されて、現場に完璧に仕上げてこられたので、その努力はさすがだな、と。撮影の合間も耳にイヤホンをつけて自主練をされている姿もありました」と努力を重ねてきた。
「セクシー田中さん」のクランクインは9月だったので4か月前となると5月で、6月のドラマ化決定より前にベリーダンスを習い始めていることになります。
原作者の芦原妃名子さんから承諾が得られてからだと間に合わないことも考えられますし、ドラマ化決定前に習い始めること自体は何も問題ないと思われます。
2023年6月上旬
ドラマ化にあたっての条件
- 「必ず漫画に忠実に」忠実でない場合はしっかりと加筆させていただく
- 漫画が完結していない以上、ドラマなりの結末を設定しなければならないドラマオリジナルの終盤も、まだまだ未完の漫画のこれからに影響を及ぼさないよう「原作者があらすじからセリフまで」用意する。原作者が用意したものは原則変更しないでいただきたいので、ドラマオリジナル部分については、原作者が用意したものを、そのまま脚本化していただける方を想定していただく必要や場合によっては原作者が脚本を執筆する可能性もある。
2023年6月上旬に原作者の芦原妃名子さんは、この条件でドラマ化を承諾されています。
数話のプロットや脚本をチェックし、改変がひどいので何度も修正依頼をかけていたようです。
2023年8月31日
10月中旬に発売されたコミックスで
原作にはないオリジナルの展開やそこに向かうための必要なアレンジは、あらすじからセリフまで全て、原作者の芦原妃名子さんが書いていることがわかります。
そして、それが8話以降になることにも触れられています。
9月 クランクイン
セクシー田中さん」木南晴夏&生見愛瑠 クランクイン!初回放送は10/22(日)【コメントあり】
2023.09.06 公開10月スタートの日本テレビ系新日曜ドラマ(毎週日曜よる10時30分放送)「セクシー田中さん」。初回放送は10月22日(日)よる10時30分より!
普段は地味で友達も恋人もいないOLでありながら、実はセクシーなベリーダンサーという2つの顔を持つ主人公・田中京子を演じる木南晴夏と、そんな田中さんの秘められた顔を知りファンになってしまう派遣OL・倉橋朱里を演じる生見愛瑠が、先日クランクイン。
2023年10月 放送スタート
2023年10月に放送がスタートしました。
2023年12月24日 最終回放送日
今回の騒動のきっかけになった、脚本家の相沢友子さんのInstagramへの投稿
「最後は脚本も書きたいという原作者たっての要望があり、過去に経験をしたことのない事態で困惑しましたが、残念ながら急きょ協力という形で関わることとなりました」
2023年12月28日
- 私が脚本を書いたのは1~8話で最終的に9・10話を書いたのは原作者です。
- この苦い経験を次に生かしこれからもがんばっていかねばと自分に言い聞かせています。
と投稿から、脚本家の相沢友子さんが9・10話の脚本からは外れ、代わりに原作者の芦原妃名子さんが手がけたことがわかります。
2024年1月16日
ドラマ「セクシー田中さん」の打ち上げが、原作者の芦原妃名子さん抜きで行われていたようです。
この時、主演女優の木南晴夏さんが”SEXY TANAKA SAN”Tシャツを出演者やベリーダンス指導者に配布していたことも話題になりました。
2024年1月18日
原作者の芦原妃名子さんがXを開設し「テスト」と投稿されました。
2024年1月26日
原作者の芦原妃名子さんがドラマ化にあたっての経緯とトラブルがあったことをXとブログで発信されました。
トラブル内容の具体的な事例
- 漫画で敢えてセオリーを外して描いた展開をよくある王道の展開に変えられてしまう
- 個性の強い各キャラクター、特に朱里・小西・進吾は原作から大きくかけ離れた別人のようなキャラクターに変更される
- 「性被害未遂・アフターピル・男性の生きづらさ・小西と進吾の長い対話」等、私が漫画「セクシー田中さん」という作品の格として大切に描いたシーンは、大幅にカットや削除され、まともに描かれておらず、その理由を伺っても、納得のいくお返事はいただけない。
9・10話の脚本するに至った理由
日本テレビから8話~10話の脚本がまとめて提出され、その脚本の内容は原作から大きく改編されていたようで
原作者の芦原妃名子さんは、
当初の約束通り、一度原作者が用意したあらすじとセリフをそのまま脚本に落としていただきたい。
足りない箇所や変更箇所、意見については別途相談し、脚本として改編された形でなく、原案通りにお願いします。
と小学館を通して申し出ていたにもかかわらず、その後も提出された脚本は改編がなされ、小学館との間で差し戻しが何度もなされたことを報告うけていたようです。
その際の窓口はプロデューサーのみで、脚本家や監督とは会っていないと投稿されていました。
この状態が4週間も続いたようで、時間的に限界を感じた芦原妃名子さんが
8話に関してはなんとか加筆をして完成。
9話・10話は自分が脚本することにした。
このような経緯で、原作者の芦原妃名子さんが9話・10話の脚本をすることになったようです。
テレビ化するにあたっての条件を何度も制作側に確認したが、守ってもらえなかったことを芦原妃名子さんは残念に思っていたようです。
2024年1月28日
芦原妃名子さんのXへの投稿から、脚本家やドラマ関係者を批判する気持ちがなかったようですね。
そして芦原妃名子さんは1月26日のXへの投稿を削除し、ブログも閉鎖されました。
2024年1月29日
日テレが「セクシー田中さん」公式ホームページにてコメントを発表しました。
セクシー田中さん公式HP
2024年2月7日
今回の騒動に対して小学館からは「経緯の説明はしない」と発表がありました。
昨年10月期放送の日本テレビドラマ「セクシー田中さん」の原作者で漫画家の芦原妃名子さん(享年50)が急死したことを受け、小学館が6日に社員向けの説明会を開いたことが分かった。同社関係者によると、現時点で同社が今回の件に関する経緯などを社外発信する予定はないとの説明があった。出版活動にあたっては、今後も作家に寄り添うことを誓い、その姿勢を改めて作家に伝えていくという。
2024年2月8日 相沢友子Instagram投稿
脚本家の相沢友子さんが自身のInstagramに投稿。
脚本家の相沢友子Instagramより
投稿内容は
- 芦原妃名子さんのブログを見て、私は初めて聞くことばかりだった
- 動揺しているうちに数日がたち、訃報をうけ混乱している
- SNSへの投稿を慎重にしなかったことを反省している
- 本当のことを知っていたらという思いがあり、悲しい
このような内容を上げ、アカウントを削除されたようです。
2024年2月8日 小学館編集部がコメント
小学館は2月7日に「会社としてこのような経緯になった経緯の説明はしない」とコメントをだしましたが、小学館編集部がコメントを出しました。
沢山の方に読んでいただき、現在公式サイトに繋がりにくくなっているようです。
これは、プチコミックが所属する第一コミック局という少女・女性漫画の編集部員全員で作り上げた文章です。
長いですがどうぞ最後までお読みください。 pic.twitter.com/1tilPe2s7y— プチコミック【公式】 (@petitcomic) February 8, 2024
長文のコメントですが世間の反応は賛否両論が起きていますね。
今回のトラブルは各立場での、いろいろな利権や思いが複雑に絡まって起こったおように思います。
今回の一件が、今後の漫画のドラマ化にあたっての教訓になれば良いなと思います。